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継続的ローカライゼーション—効率的なグローバル展開の鍵

継続的ローカライゼーション

グローバルな成長がビジネスの主要な目的である場合、製品やサービスのローカライゼーションは戦略的に重要です。ローカライゼーションについては、ただ適切に行うだけでなく、適切なタイミングで行うことが重要です。迅速かつ頻繁にアップデートを行うことが求められるソフトウェアやSaaSの分野では特にそうです。しかし、それを世界規模で実現するにはどうすればよいでしょうか?

以前は、ローカライゼーションは手作業で行っていたため時間がかかり、複雑で、多くの場合、多方面の協力を要する長期プロジェクトでした。現在は、テクノロジーを活用してローカライゼーションを合理化し、新しいアプローチを採用することでより効率的かつ効果的に作業することが可能です。そのため、グローバル展開の規模によらず、製品化に要する期間を短縮し、改善を直ちに実装し、高まる一方の期待に応え顧客を満足させることができます。そのアプローチの1つが継続的ローカライゼーションです。

開発と並行して進める継続的ローカライゼーション

後から別工程を設けて行うのではなく、アジャイルソフトウェア開発サイクル(またはその他の製品開発サイクル)と並行してローカライゼーションを行うのが継続的ローカライゼーションです。

これに対し、各フェーズを順に進めていくウォーターフォール型の製品開発モデルにはさまざまな欠点があります。ウォーターフォール開発の一般的な流れは次のとおりです。開発チームが開発スプリントを完了したら、プロジェクトマネージャはテキストデータをローカライゼーションキットにパッケージ化して翻訳者に送信します。翻訳の入稿が始まる頃には、開発者らはすでに別の開発スプリントに没頭しています。そのため、前のスプリントに戻り、ローカライゼーション作業の過程で出てきた質問、コーディングの変更、機能の再テストなどに対応する必要があります。

ローカライゼーション工程が時間差で行われることにより、複数のスプリントをまたいでの行き来が必要になり、作業が極めて複雑になるため、関係者にとっては頭痛の種となります。継続的ローカライゼーションは開発と並行して行われるため、開発作業を滞らせることも、無用な混乱を引き起こすこともありません。グローバル展開のソフトウェア開発におけるベストプラクティスと見なされており、他の業界にも適用できます。

継続的ローカライゼーションの進め方

継続的ローカライゼーションを実施し、事業の拡大に合わせて円滑に進めるためには、次の2つの重要な体制を構築する必要があります。

  • 適切な人材を適切な方法で連携させる。
  • 適切なテクノロジーを適切な方法で連携させる。

これらを構築することでテクノロジーの力が発揮され、グローバル展開の規模を問わず、適時かつ迅速に高品質のローカライゼーションを実現できます。

では、人材とテクノロジーの各要素を実務に照らして見てみましょう。

開発チームとローカライゼーションチームの連携

継続的ローカライゼーションを実現するには、ローカライゼーションチームとソフトウェア開発チームの連携を妨げる要素をすべて取り除く必要があります。継続的ローカライゼーションには緊密な協力が不可欠です。

社内のローカライゼーションチームには、少なくとも次のポジションを設けることが理想です。

  • ローカライゼーションマネージャ—プロセス全体を管理
  • ローカライゼーションエンジニア—継続的ローカライゼーションのワークフローを実施
  • ローカライゼーション品質保証マネージャ—ローカライゼーションの品質を監督

ローカライゼーションチームとソフトウェア開発チームの連携は、プロジェクトの規模が大きくなるほど重要です。たとえば、毎日何千もの文字列を複数の言語にローカライズし、これを複数のアップデートについて行うような場合です。

翻訳者は開発プロセスの一部

翻訳者が開発者と緊密に連携して作業するようになると、以前は別工程で作業し混乱や遅延を招く受動的なサプライヤーと見なされていたのが、継続的プロセスの一部として深く関わるようになります。翻訳者は製品知識をより迅速に習得し、開発者の作業内容を理解し、文脈に応じて適切な単語を使用できるようになります。

この共生的アプローチにより、開発者はローカライゼーションに関する問題の認識を深め、翻訳者は矛盾やバグの指摘などの貴重なフィードバックをタイムリーに行えるようになります。 

多言語対応の部門横断チームの連携

翻訳者が開発者と直接作業することが難しい場合でも、ローカライゼーションマネージャを任命して両者の間で情報のやり取りがスムーズに行われるようにすることが重要です。継続的ローカライゼーションのメリットの1つは、開発者が母語でインターフェースを開発できることです。したがって、複数の開発チームがそれぞれ異なる言語で作業することも可能です。その場合、または複数の部門横断チームが連携して作業する場合、各チームがローカライゼーションチャンピオンを1名ずつ指名するといいでしょう。

適切なローカライゼーションツールの選定

継続的ローカライゼーションの目的が、チームが緊密に連携し、開発とローカライゼーションがほぼ同時に行われるようにすることである場合、それを大規模に実現するにはどうすればよいでしょうか?たとえば、ファイルを手動でメールしたり、テキストデータをバッチ処理して翻訳者に送信したりして、時間を無駄にしないようにするにはどうすればよいですか?

答えは、なるべく多くの工程を自動化により合理化することです。そのためには、適切なツールを導入し、ツール間の連携を確保する必要があります。

クラウドベースのTMSが鍵

もちろん、自社の開発者に独自のローカライゼーションソフトを開発させることもできるでしょう。しかし、そうすると収益を生み出す製品の開発にあてる貴重なリソースが取られてしまいます。また、ローカライゼーション業界で働いたことがなければ、ローカライゼーションの実務に長年携わった経験にもとづく細かい部分のメリットも得られません。

したがって、専門家が開発したローカライゼーションツールに投資するのがベストです。最も優先すべき点は、継続的ローカライゼーションに必要な機能を完備した強力な翻訳管理システム(TMS)です。さらに、クラウドベースで一元化され、安全であり、ニーズに応じて簡単に拡張・縮小できるものが理想です。そうすれば、チームが地理的に離れていても連携を保つことができます。また、実際の使用量に応じた料金だけ支払えばよいので、コストを厳しく管理できます。

強力な統合機能を備えたツールを選ぶ

特に大規模なローカライゼーションプログラムでさらなる規模拡大が見込まれる場合は、手作業は極力減らしたいものです。したがって、TMSがAPIの統合に完全に対応しているか、コンテンツ管理システムやソフトウェア開発プラットフォームなど自社の他のプラットフォームと容易に連携できることが重要です。

たとえば、Memsourceの継続ジョブ機能は業務効率を大幅に高め、カスタマイズなしですぐに使用できるコネクタを搭載しています。レポジトリのファイルが更新されると、Memsource上の既存プロジェクト内の対応するジョブも自動的に更新されます。これは、継続的にアップデートが行われるソフトウェアやアプリのローカライゼーションに特に役立ちます。開発チームが文字列を追加すると翻訳者がすぐに把握し、ローカライズに取り掛かることができます。

TMSのその他の重要な特長

投資に対し最大のリターンを得るためには、TMSがローカライゼーションの品質を向上させる機能を提供しているかどうかも重要なポイントになります。たとえば、人工知能(AI)翻訳メモリ用語管理、翻訳者にコンテキスト情報を提供する機能などです。また、エンドツーエンドの自動化、機械翻訳翻訳者が直感的に理解できるワークフローなど、効率化につながる機能を備えているかどうかも確認してください。

潜在的課題の克服

継続的ローカライゼーションには多くの利点がありますが、克服すべき課題が存在する場合もあります。以下に例を挙げます。

  • 一貫性と正確性の確保—特に、文脈から切り離された少量の翻訳を依頼された場合。
  • 翻訳の料金設定と管理—これは、多数の翻訳者がプロジェクトに参加していて、週に数語程度の翻訳しかしない翻訳者が多い場合などは厄介な問題です。
  • 部門間の効率的な連携—翻訳者と開発者に加え、おそらくプロダクトマネージャ、デザイナー、UXスペシャリスト、マーケターなどが各プロセスに関わっているでしょう。
  • ワークフローのカスタマイズ—開発ワークフローは製品によって異なる場合があるため、ローカライゼーションプロセスには柔軟性が求められます。

メリットの享受

幸い、適切なテクノロジーに投資し、人材とプロセスを適切な方法で機能させれば、これらの課題を克服することはできます。継続的ローカライゼーションを大規模に実施して成果を上げることにより、より的確で無駄のないリソースの運用、製品品質の向上、製品化までの期間短縮、大幅なコスト削減、ニーズへの柔軟な対応力などのメリットが得られます。

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